LINEがMVNO事業に参入—2016年9月新規事業トレンドレポート

2016.10.25

新規事業の動向を月次でお届けするレポート。
2016年9月、PR TIMESを中心に新規事業関連記事をリリースした企業を業界別に分けたものが以下の表になります。


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IT・情報通信が52%、続いて生活・サービスが16%となっています。

リリースが最も多いIT・情報通信分野の内訳をみると、通信サービスが55%と過半数を占め、ソフトウェアが37%と続きます。

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LINEがMVNO事業に参入!「LINEモバイル」、9月21日より本格販売

今回はIT情報通信分野から特に気になった記事をご紹介します。

9月5日、LINE株式会社の子会社となるLINEモバイル株式会社が「ユーザーとモバイルとの付き合い方を変えたい」をミッションに掲げ、MVNO事業「LINEモバイル」を開始することを発表しました。

発表に伴い2万台を先行販売した後、10月1日から本格販売する予定でしたが、販売体制が予定よりも早く整ったことで9月21日に繰り上げとなりました。

LINEによると、MVNOの契約数は急速に伸びており、昨年の契約数と比較すると1.65倍。2年ほど前からMVNO事業参入を検討していたという同社は、MVNOがユーザーに受け入れられ始めたこのタイミングで決断に踏み切ったかたちとなります。

まずは「LINEモバイル1.0」とし、データ通信料をカウントしない「カウントフリー」に注力。LINEフリーとコミュニケーションフリーの2つの料金プランを取り揃え、前者はデータ通信のみ1GB月額500円からで、LINEの通話・トーク機能が使い放題。後者は3MB月額1,110円からLINEだけでなく、TwitterやFacebookも使い放題に※。ただし、LINE LIVE、Messenger、動画広告、外部への接続は対象外です。このほか、SMSや音声通話付きプランも用意しています。

LINEならではの機能としてSIMフリー端末ではできなかったLINE ID検索や年齢認証、Facebook/SMS認証不要でLINEの新規アカウントの作成が可能となっています。加えて、月額基本料金の1%がLINEポイントとして還元されたり、LINE Payでの支払いに対応したり、トーク上でデータ残量の表示や、LINEでつながっていればユーザー間で容量プレゼント等もできます。

NTTドコモの通信回線を利用し、Androidの1万円台から防水・おさいふケータイ機能等ついた全8機種19バリエーションの端末を用意。公式サイトによるオンライン販売のみですが、ユーザーの拡大状況やニーズを考慮し、リアル店舗での販売も検討中とのこと。

MVNEとしてNTTコミュニケーションズと連携した背景に、「カウントフリー」を機会的および自動的に識別できる技術力や運用力を保有していることが大きかったというLINEモバイル。LINEモバイル2.0の段階では「LINE MUSIC」をカウントフリー化することが決まっています。ただし、フリープランは同意者のみ適用し、オプトアウトもないそう。

2014年、「LINE CONFERENCE TOKYO 2014」にて掲げていた「『LINE』は『LIFE LINE』」を今回は利用シーン×フリーという形で体現。他のMVNOやMVNEがどんなサービスで対抗していくのか注目です。

※追記:10月25日、Instagramも11月1日よりコミュニケーションプランのカウントフリー対象と発表

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