顧客・パートナー開拓
顧客?パートナー?競合?
ビジネスモデル仮説ができあがれば、今度はそれを実現していく、という実行フェーズに進む必要があります。
事業を具体化するために、実際の顧客やパートナーを獲得する必要があるのです。
ただ、ここで注意すべきなのは、顧客/パートナー/競合の3者は、既存事業においては自明なのですが、新規事業においてはよくわからない場合が多いのです。
競合と思っていたら、パートナーであったり、顧客と思っていたら競合だったりということが珍しくありません。
そのため、この段階においては、
- リサーチとセールスを組み合わせて行う。
- 頭である程度考えたら、実際に話をしにいく。
- 行ってみてダメなら、ビジネスモデルを変更してまた行く、を繰り返す。
ことが必要です。
こうして言葉にすると、実に簡単そうに見えるのですが、この実行フェーズで事業が頓挫してしまうという事例は驚くほど多いのです。
このフェーズにおいては、心技体で言えば、心と体のタフネスさが求められます。それまでの技(=考える力)が求められる段階、つまりアイデア出しやプランニングのフェーズとの切り替えが求められます。そして、切り替えがうまくできない、あるいはもともと実行が不得意というチームは、この段階でつまずいてしまうのです。
また、プランニングフェーズまでは細部に詰めの甘さがあっても、全体の骨組みがしっかりしていれば表面化しないのですが、このフェーズでは小さなミスが大きな影響を与える場合もあるので注意が必要です。