2015年2月度 新規事業トレンドレポート
みなさん、こんにちは。プライマル株式会社のコンサルタント 竹内と申します。
2015年2月度の新規事業リリース状況をまとめました。
2015年2月度 業界別新規事業件数
新規事業開発を積極的に行っている業界はどこか、業界別の新規事業件数を整理しました。
2015年2月度において、ニュースリリース数の多かった業界の上位4位は以下の通りで、情報通信が過半を占めており、続いてマスコミ・エンタメ・レジャー、流通・小売・運輸となります。
- 1位:情報通信業・・・約51.4%
- 2位:マスコミ・エンタメ・レジャー・・・約18.1%
- 3位:流通・小売・運輸・・・約9.7%
- 4位:生活・サービス・・・約6.3%
2015年2月度 主な業界の動向
2月にリリースされた情報の中では、特に「買収」「業務提携」「新会社設立」が目立ちました。
これらの情報を、業界地図2015(成美堂出版編集部より出版)の業界セグメントを元に、区分すると次のようになりました。
・GoogleやMicrosoftなどの海外大手IT企業は、コーポレート・ベンチャー・キャピタル(以下、CVC)を通じ、ベンチャー企業を買収する動きが相変わらず活発なようです。
一方国内の大手IT企業は、最近CVCを設立する動きが見られるものの、全体としてはまだ少なく、業務提携の動きが活発です。
いずれも、新規事業へのリスクやコストの削減、新たなアイデアや技術力、イノベーションの活性化や本事業とのシナジー効果を目的としています。
海外、国内の事例を下表の通り抜粋しました。
「海外事例抜粋」
「国内事例抜粋」
・次いで多かったのは、マスコミ・エンタメ・レジャー業界(特に広告、放送)がIT企業(特にアドテクノロジー系)と連携する動きです。顧客情報や行動データを活用したターゲティング広告など、各社デジタルマーケティングの強化へ向けた動きだと推察されます。
こちらも下表に事例を抜粋致しました。
「事例抜粋」
新サービスのご紹介
世界初、「真空サウンド」の高音質ポータブルスピーカー「VECLOS」
2015年2月17日、魔法びんでおなじみの「THERMOS」が、真空技術を生かしたポータブルスピーカー「VECLOS」の発売を発表しました。
これまでは、高音質のスピーカーは、振動を抑えるための軽量化が難しく、「高音質かつ小さい」スピーカーはあまり無かったようです。
「THERMOS」は、真空エンクロージャーで重量は小さいまま振動を抑え、高音質を実現。また、多くの利用シーンを想定されたデザインと、bluetoothや内臓バッテリーなど利便性もよく追及されており、まさに「音よし・デザインよし・利便性よし」が揃ったスピーカーです。
このように高い技術力を持つ企業が、強みを生かして異業種へ参入する動きは、今後も加速していくことでしょう。
企業のちょっとした質問、マクロミルのモニターが素早く回答する「ミルトーク」
引用:https://techcrunchjp.files.wordpress.com/2015/02/1-kite_top.png?w=800&h=467
ネットリサーチを手がけるマクロミルが2月24日に新サービス「ミルトーク」を正式公開しました。
ミルトークでは、企業がそのモニターに対して「ちょっとした質問」を投げかけ、素早く回答を得ることができます。
企業がアカウントを作成すれば、「きいてミル」という名前の掲示板を作成できるようになり、「最近の若者の流行は?」「なぜあの商品は売れている?」といった質問を用意して掲示板を作成すれば、モニターがその回答をしてくれます。モニターは1回答で1ポイント(1ポイントは1円と交換できる)を得ることができます。
コミュニティの要素が強いので、ユーザー側は、これまでのリサーチサービスより気軽に参加できることが特徴です。
以上が2015年2月度の新規事業のトレンドレポートです。
なお、「こんな事が知りたい!」、「○○の動向はどうなっているの?」などご興味・ご関心がありましたら、弊社までお問い合わせ下さい。ご連絡お待ちしております。
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参考
今回の調査概要を表1にまとめました。
タグ: アライアンス, 新会社設立, 買収