プライマルブログ開設 「新規事業とは?」

2006.07.05

「新規事業とは?」

新規事業の秘訣あるいはポイントを考える前に、新規事業とはなんなのか?どのように定義できるのか?を考えてみたい。定義というと堅苦しく聞こえるが、実はその過程で新規事業を進める上での最重要ともいえるポイントが見えてくるのである。

例えば設立以来、土木業一筋で20年以上やってきた会社が子会社をつくり、突然、社長の歌う演歌をCDにして販売し始めた。これは明らかに新規事業だと、誰しも納得するだろう。(これを事業と呼ぶかどうかについて、議論の余地があると思うが)

一方、今まで缶コーヒーをつくっていた会社が、缶紅茶を売り出そうと考えた場合はどうだろうか?新商品開発であることは明らかだが、新規事業と呼べるのだろうか?

この場合、新規事業的に考えることも出来るし、新規事業とまではいかないと考えることも出来る。つまり、コーヒーと紅茶の消費者は大きく違うと考え、今までと違う流通や広告手法を使い、外部から専門家を採用して新たな組織を作るという手法を取った場合、これは新規事業といえるだろう。

缶に詰めるものをコーヒーから紅茶に変えただけ、きっかけも付き合いのある卸業者からもう少しラインナップを増やしてほしいと言われたし、生産ラインも空いているからちょっとやってみるかという場合。この場合はなんだか新規事業という言葉がしっくりこない。

こうして考えてみると、新規事業とは

  • ◎既存の事業とは異なる資源(ヒト、モノ、カネ、ノウハウなど)を必要とする事業

と定義すればわかりやすい。

新規事業のノウハウ

置き換えると、新規事業についてのノウハウとは、この新しい、今までの事業で経験のない資源をどうマネジメントするかのノウハウなのである。もちろん、既存の事業を進める中でも、多かれ少なかれ今までにない資源を必要とし扱っている場面は頻繁にでてくるはずで、結局はその度合いが大きいか少ないかであろう。

そうすると今度は、既存事業なのか?新規事業なのか?を判断せざるを得ないのだが、この『既存事業とは異なる新しい資源を必要とする』という点こそが、新規事業について考えるとき非常に重要である。当たり前のようにも思えるが、この視点を忘れてしまい既存事業のやり方をそのまま持ち込んだことに起因する失敗が、 新規事業立ち上げの現場ではよく見られる。

今後、実例を挙げながら詳しく見ていきたい。

次回は、出発点となる「なぜ新規事業を行うのか?」について考えてみよう。自明のことのように思えるこの問いにも、答えにより実に様々な問題点が潜んでいることが多いのだ。

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